タイの暮らしの中のホーロー
色が鮮やかで美しいホーロー製品ですが、タイの屋台や市場で普段使いされています。
よく見かけたのは、焼き鳥屋台のタレを入れて使っているところ。
この写真では、ホーロー鍋でカレーを煮込んでいます。IH調理器を使っているようです。
「昔ながらのホーローを現代に生かしてほしい」
サイアムエナメル社は1955年からホーローを作り続けていますが、時代の流れと共にプラスチックやステンレスなどの製品が主流になり、タイ人の中には昔ながらの美しいホーロー製品を知らない人も。
しかし最近、外国人観光客や海外での人気により、魅力が再注目されるようになったようです。
会社のパンフレットには、「これからも高品質の製品作りをして、ホーローを新しい世代に引き継ぎたい、現代の生活様式に取り入れてほしい」という願いが記されています。
ホーローの中にある温かさ
縁の色にむらがあったり真っ直ぐじゃなかったりと、手作業のぬくもりを感じさせるのも、ラビットブランドのホーローの良いところ。
そしてよく見ると、濃いカラーのホーローは、料理や飲み物の色が映えるように内側が白くなっています。
「その分、工程に手間がかかるのよ〜」と言っておられました。
実は目立たないところに気遣いやひと手間が加わっているのです。